【Reform】リビング改造計画

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こんにちは^^

ジメジメした日が続きますね。。

今日は先日完成した築17年のお宅のリフォーム工事のお話。

ご近所にお住いのA様がお仕事帰りに弊社にご相談に来られたのは春先のこと。

3LDKに家族4人でお住まいのA様は、子供たちが成長してそれぞれ個室が必要な年齢になり、コロナ禍でご主人が在宅ワークに。

家族の成長とともに生活リズムやそれぞれの環境が変わることで、お部屋の使い方も変わっていくのはよく聞くお話ですが、今回は絶対的にお部屋が足りない!ということで、リビングの一角に奥様のお部屋をもうひとつ作りたいというご相談でした。

当初、壁を作り、扉を付け、ベッド一つ分置けるほどの小さな部屋をつくることを別の会社さんでご提案されたそうですが、何かいまいちピンとこなくて、、と奥様。

確かに20畳ないほどのリビングに壁や扉までつけてしまうと、かなりの圧迫感を感じてしまいそうですね。。

また、何年後かに、お子様が進学や就職などでお家を出られる日がきたら、その個室は不要になってしまいます。

そこで私たちはリビングの一角にヌックを作ることをご提案しました。

ヌックとは、スコットランド語の【NUEK(ヌーク)】が語源とされており、温かく心地の良い場所という意味があります。

現在では【こぢんまりとした居心地の良い空間】のことをさし、リビングの一角や階段の下などのちょっとしたスペースに2、3畳ほどのヌックやソファや腰掛タイプのヌックを作ることが人気となっています。

今回のA様邸のように、限られた空間を有効に使えるよう、完全に個室として仕切るのではなく、ベッド一台分ほどのスペースを確保して、夜は奥様の就寝スペースに、日中は家族各々が自由にヌックで本を読んだり、ごろごろしたり、、とフレキシブルに使うことが可能となります。

そして、完成したのがこちら。

マットレスは生地から選び、ヌックのスペースに合わせてオーダー。

ヌックの下にはブランケットやクッション、薄手の掛け布団などを収納できるキャスターつき収納庫。

ヌックの裏側にはちょとした飾り棚も。

高い壁やドアなどをつけず、ゆるやかにゾーニングすることで、将来を見据えたリフォームを行うことができたのではないでしょうか^^

せっかく作った奥様のスペースですが、しばらくは子供たちの取りあいになりそう(笑)とのことでした。

家族みんなの【居心地よい空間】になるとうれしいです^^